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漁港における高度衛生管理

 近年、我が国の生活水準は著しく向上し、それに伴って食生活の内容が豊かになりましたが、反面食品汚染原因も多岐にわたることになります。特に水産食品の微生物汚染に関する被害報告は年々増加傾向にあり、O-157による被害や生カキの腸炎ビブリオ汚染による食中毒被害などがあります。 

 漁港・産地市場は、水産食品の陸上における起点であり「物流および生産拠点」としての基本機能が優先されています。そのため安全性・品質確保を図るため高度な衛生管理システムの導入は重要です。

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 このようなことから従来型の漁港・産地市場における「漁港に衛生的に対応されるべき水産物のための施設および機能のシステム化」を付加することで、国民の食生活の安全性向上を図るとともに職場の活性化、水産業の発展、さらには漁港の環境改善の促進と地域経済の発展につながります。

 このような背景を踏まえ、我々は漁港施設の高度衛生管理を提案します。

〜場内利用海水に対する考え方〜

 漁港では、90%が海水を利用(第三種漁港および特定第三種漁港対象)しており、海水の需要は、場内の洗浄から鮮魚、活魚への利用と多岐に渡ります。よって安全な海水を利用することは、水産物の安全な取扱いに貢献できます。

 漁港施設で利用される海水は、その対象となる「漁港施設」の種類や取り扱う漁種により異なった用途を持ちますが、対象物の全てが最終的には「人の口に入るもの」であることは言うまでもありません。したがって漁港施設で利用される海水は、”人の健康・安全に配慮する”を第一に考え検討する必要があります。

 漁港・市場で利用される海水は、1)漁獲物洗浄用 2)場内施設洗浄用 3)活魚用に大きく分類(衛生指標ごとの分類)することができます。1)と2)は直接もしくは間接的に人に摂取される可能性があるため、砂ろ過、膜ろ過、滅菌処理を行うなどの高度な浄化処理が必要です。また、3)は水産物の価値、安全性を確保できる処理が必要です。

 このように漁港内で使用される海水を使い分けることで、より安全で高品質な水産物を供給することができます。

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